イベント報告

JASSで行われたイベント活動を参加者・運営委員の方にリポートしていただきました。
楽しく充実したイベントの様子をご覧下さい。
2016年06月22日掲載 イベント実施報告一覧へ戻る

2101 源流→河口へ  東京の川・野川を歩く ④-4

     
開催日:2016年05月18日(火)9:30~14:00実施。晴。 参加者:19名。
                   



  ○実施日:2016年5月31日(水) 9:30~14:00
  ○場 所:国分寺崖線沿いの野川。成城学園前駅~等々力渓谷

国分寺市西端から等々力渓谷までおよそ30km続く国分寺崖線に沿って1市5区を
横断して流れる野川を歩くイベント。野川は国分寺・日立中央研究所の大池の湧水を源流
とし不動橋を起点として二子玉川で多摩川に合流するまで約22km。これを5回に分けて歩く今日が最終回。途中の名所などに立ち寄り歴史を学びながらゆっくり歩いた。
少々暑いが薄曇りの天候に恵まれ、等々力渓谷のレストランに全員、元気にゴールし
遅めのランチを摂った。


    喜多見不動尊

・不動尊の滝:
 崖線からの湧水で野川に注ぐ。

・明治17年、多摩川の洪水の際に流れ
 着いたお不動様を祀っている。

・冬至の日には星を供養して福を招き
 災いを防ぐ星祭りが行われる。
 南瓜に真田幸村の名前を書いて奉じると
 何物にも負けないとも言われ実行して
 いるらしい。
 勝負強かった真田氏にあやかったのか。
    次太夫堀公園・民家園

・次太夫堀は稲城川崎の代官であった
 小泉次太夫の指揮で慶長2年(1957)
 から15年かけて開発された農業用水。

・「生きている古民家」をテーマに
 江戸~昭和の 農村風景を再現し、
 染め、鍛冶、棉、蕎麦、紙漉きの会や
 竹細工、柿渋などの研究会がある。
 
    永安寺の大イチョウ

・天台宗龍崋山長寿院 永安寺
・足利基氏の子、氏満が鎌倉の大蔵谷に
 堂宇を開創。その後、子孫が鎌倉と
 同名のこの大蔵の地に1490年、永安寺を
 建立。

・大イチョウの樹齢は不明。寺建立時に
 植えたとすると500年を超える。
 江戸時代、旅人にはこの樹が道しるべに
 なったとの記録がある。

・幹回り 4.5m
仙川が合流

・小金井市の貫井北町に発し約21km
 流れて、ここ鎌田で野川に合流する。
   
写真の右が 兵庫島

・全長22kmの野川がここ二子玉川で
 多摩川に合流する。

・新田義貞の子、義興が新田家再興をめざし
 上野の国(群馬)から兵を進めたが稲城
 矢野口の渡しで北条氏の策略で船を
 沈められ敗退。
 対岸に流れ着いた由良兵庫助を悼み
 村人が島を兵庫島と名付け供養した。
 
   
善養寺のカヤの巨木

・京都東山の総本山智積院の末寺

・新編武蔵風土記によれば古くは深沢にあり
 1650年頃にはこの場所にあったと伝わる。

・カヤの木は都天然記念物で樹齢600~700年
 幹回り5.2m、樹高20.6m。

・隔年で実を付ける。凶作の年には
 この実が食の支えになったといわれる。
   
等々力渓谷

・武蔵野台地の南端で国分寺崖線の終端。

・多摩川の支流・谷沢川が台地を侵食して
 形成された1km程の渓谷で都会にあると
 は思えない静かさと清涼感のある場所。

・渓谷には古代住人の横穴古墳などがある。 

・元気に歩く皆さん。
 もうすぐ食事なので足取りも軽い。
   

○13:00 渓谷上のイタリアンレストランOTTOでランチ後、解散。

     
   (運営委員 村山眞三 記す)      イベント実施報告一覧へ戻る