イベント報告

JASSで行われたイベント活動を参加者・運営委員の方にリポートしていただきました。
楽しく充実したイベントの様子をご覧下さい。
2018年12月12日掲載 イベント実施報告一覧へ戻る

2922 天皇茶室水無瀬神宮と大山崎の名建築

開催日:2018年12月04日(火) 当日参加者7名 申込み9名
   
 大山崎にある国宝「待庵茶室」に代表され茶聖・千利休によって形つけられた4帖半くらいの大きさの建物を通常イメージしますが、天皇茶室はこれと全く違った建物の茶室「燈心亭」(重要文化財)を特別に見学。宮司さん説明で、流石天皇の茶室の違いを目の当たりにした参加者。

 午前はまだ残る秋の紅葉の風情が残る大山崎に、天皇陛下も来訪された自然を存分に取り入れたエコの実験住宅。聴竹居」(重要文化財)を見学。2時間近く熱心に説明していただき前回の参加者も大満足。
 
 世界遺産への登録に動き出されていました。

<聴竹居>
 藤井厚二という大正から昭和にかけて活躍した建築家が建てた第5回目の実験住宅(自宅)で、「真に日本の気候・風土にあった日本人の身体に適した住宅:を目指して建てられました。
 エコを先取りした優れた建築で日本の近代建築20選の建物に選ばれています。
 日本の代表的な環境共生住宅です。2014年6月に天皇陛下ご夫妻も京都滞在中に訪問。

<水無瀬神宮と「燈心亭」>
 水無瀬神宮は御祭神後鳥羽上皇が造営。水無瀬離宮の跡で、往時は桜、山吹、菊の名所 として知られ、上皇も屡々行幸、歌合せ、蹴鞠、 狩猟、刀剣鍛作等も行われた。承久の変 により、後鳥羽上皇は隠岐、順徳上皇は佐渡、 土御門上皇は土佐(後に阿波)に遷御、それゞれの地で崩御。戦後は神社本庁所属の別表神社として今日 に至る。大阪唯一の湧き水の「名水が有名」
 また、「燈心亭」は非常に開放的。広さも茶室三畳、その他に襖等で区切られた部屋がいくつかあり、なんと風呂と思しきスペースまであるというのだから、これはもう、「宴会」系の茶会が想定された建物?唐葺の屋根で、部屋は書院造りの棚を配し、通常の茶室で見られる躙り口(にじりぐち)はなく、入り口は広々としており、まるで庭から入る主屋の気分。天井は格天井、天井には絵画ではなく植物の葉をいろいろと入れた豪華な建物の茶室。


  離宮八幡宮は荏胡麻油の油搾り道具
=長木の発明で油を搾り全国に油を売って栄えていた。

   
 
  聴竹居の庭で説明員の解説に熱心に耳を傾けられている参加者と紅葉に映える建物 
内部は撮影禁止になっていました

 
     
 水無瀬神宮と燈心亭

  
   
 

   
 水無瀬神宮入り口と神宮建物前で記念撮影  
 
   
     
(運営委員 川﨑 泰弘 記す)        イベント実施報告一覧へ戻る