2014年06月11日(水)。 参加者:13名。
北鎌倉駅9:30集合、天候は曇りのち雨の予報。
3日前に東慶寺から緊急連絡があり、本日のハイライトの筈だった「水月観音」はなんと奈良国立博物館から6/11当日に戻ってくることになった由。
そう言えば奈良国博で4/5~6/1まで「鎌倉の仏像」展をやっていたのだ。
とりあえず、観音様が戻りしだい携帯に連絡を戴くとともに、開梱と同時に見せて頂けることになった。
最初に向かったのは、浄智寺。梅雨らしい小雨が音もなく降り始める。浄智寺と東慶寺はともに臨済宗の寺、そして浄智寺は鎌倉五山の第四位である。
8代執権北条時宗が弟宗政を弔うために建てた寺。入ってすぐの仏殿では県重文の木造三世仏と観音像が出迎えて下さる。
仏殿から奥に進めば、本日の売り物「いわたばこ」が崖一面に点々と咲いていた。トンネルをくぐると本堂裏の庭にでる。崖をくりぬいた「やぐら」に名物の布袋さんが立っている。なで仏になっていて何故かメタボのお腹が手垢で真っ黒である。
浄智寺の入口に鎌倉十井の一つ「甘露の井」がある。東慶寺からの連絡はないが、10:30東慶寺に入る。
水月堂担当の女性が飛んできて「水月観音はまだ帰っていない」と謝りついでに当日のいろいろな花の状況、特に普段非公開の本堂裏に咲く「イワガラミ」は、ちょうど見頃。午前・午後ほんの各一時間の公開だが11:30頃には見学者も空いてくるので、是非にとの事。
奥の墓地には東慶寺開創の北条時宗夫人「覚山志道尼」や豊臣秀頼息女「天秀尼(第20世住持)」を始め近世文化人の墓も多く、宝物殿拝観と併せ時間調整をして下さいとお話があった。
宝物殿前にはアジサイ、花ショウブ、珍しい八重のドクダミ、宝物殿裏のヤマボウシ、墓地の近くのイワタバコと種々の草木が花ざかり。一年中で今が最も花が多いそうだ。
有名人の墓さがしも飽きて寺を辞し、ちょうど来合わせたバスで八幡宮前へ。小町通まで来たが、水月観音を拝観する時間と拝観料が浮いたので、番外だが鏑木清方記念美術館へも入場する。
盛りだくさんのイベントの締めくくりは、鎌倉文士が通ったという老舗中華店「二楽荘」でビールと名物「海老そば」で歓談、14時解散した。
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