イベント報告

JASSで行われたイベント活動を参加者・運営委員の方にリポートしていただきました。
楽しく充実したイベントの様子をご覧下さい。
2015年06月17日掲載 イベント実施報告一覧へ戻る

1731 土星と木星の衛星に生命?

2015年06月11日(木)開催。  参加者20名 申込み26名


洋画家ゴーギャンが
 「われわれはどこからきたのか?」
 「われわれは何者か」
 「われわれはどこにいくのか」

これらをサイエンスで研究していこうとする学問のうち宇宙物理学的なアプローチで今回

京大 宇宙物理学教室の助教から講演をして頂いた。
生命を宿す天体はどこか?

まず、太陽系内外の様々な天体について、多様な視点からそのハビタビリティ(生命居住可能性)を探索された内容について講演いただいた。

1.太陽系の中で生命を宿す可能性のある太陽系の天体=液体(水)が存在する天体として
  木星のガリレオ衛星の1つ エオロバと土星の衛星 タイタンの存在がある


<エオロバ>
2.エオロバには木星からの強い潮汐力により内部の氷が溶け、「内部海」を保持している
  と予想されているのである。
  地球の深海生物のように、太陽の光を使わずに地熱によってエネルギーを獲得している
  生態系が、エウロパの内部海には存在しているかもしれない。

  八ップル望遠鏡で間欠的な噴水を検出?

<タイタン>
3.20051月に土星探査機カッシーニによってタイタンに投入されたホイヘンス・
  プロ
ーブが、タイタンの表層環境に関する驚くべきデータを送ってきた。
  タイタン上には
たくさんのメタンの湖が存在し、そこから蒸発したメタンが雲を作り
  雨を降らせ、
地球と似た気象現象が実現していたのだ。
  水ではなく、液体のメタンが天体表層を
循環しているため、もしタイタン上で生命が
  発生・進化した場合、地球生命とは全く
異なるタイプの生命となる可能性がある。

<エンケドラス>
4.氷粒と水蒸気からなる間欠泉、液体の水、有機炭素、窒素が存在し、地球に生命が
  
誕生した場所に似ている。
  ところが、太陽系外惑星を検出したスイスの観測のチームがペガサス座の周りに
  HOT
 JUPITARの存在が明らかになり、・・・


<地球に似た惑星は・・>
  太陽系外惑星でも存在し得る。
  ケプラー宇宙望遠鏡の出した答は「宇宙は地球であふれてる!」だった。


写真は講演を熱心に傾聴されている参加者と1部の映像。

下記
HPを参照されれば更に詳しく掲載されている

   http://sasakitakanori.com/archives/3975(ここをクリックして下さい)


熱心に聴講されている参加者
   一部の映像
 
   (運営委員 川崎 泰弘 記す)                                イベント実施報告一覧へ戻る