2015年10月28日(水)開催。参加者16名。 (企画・田熊康礼運営委員)
医薬品及び関連商品を作っておられるエーザイの川島工園(公園ではない)とその敷地内にある内藤記念博物館を見学しました。場所は木曽川とその支流に周囲を囲まれた各務ヶ原市川島町の静かな林の中で、江南駅から約5kmです。
主力製品であるアルツハイマー型認知症治療薬などをピカピカに磨き上げた工場で製造しておられます。本日は月末のメンテナンスの日で工場は製造作業はしていませんでしたが、見学通路から装置などを拝見しました。この工園の工場から全国の医療機関向けなどに配送しておられるとのことです。
隣接する内藤記念博物館は薬の博物館で、日本の薬の歴史を学べるようになっています。初めに大学の講義室のような階段状のホールで館長さんから薬の歴史を大きなスクリーンに映し出された映像でご説明頂き、そのあと展示品を拝見しました。エーザイの医薬品などの展示も片隅にはありますが、漢方薬など昔の薬が主体です。
生薬の実物展示だけではなく、世界で初めて麻酔をかけて手術をした花岡青洲や、解体新書の杉田玄白などに関する展示もあります。富山の薬売りの道具一式や、他社の著名な市販薬の古い看板・宣伝ポスターなども並べられていました。企業博物館ではありますが、医薬品業界全体の歴史遺産資料をたくさん展示しており、近代化産業遺産として経済産業省から認定されています。
博物館の横の薬草園にはハーブコーナーがあり、学生さんたちが手入れの実習をされていました。その奥には薬木園があり、薬の原料となる木々が植えられていました。見て回るのに気を取られて参加者(16名)の集合写真を撮るのを忘れました。ごめんなさい。
(本文と写真 岸田匡弘会員)
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