2018年02月02日(土)開催。14:00~16:30 場所:日本味噌株式会社 横浜工場。
関東地方に大雪が5Cmも積もると前日からの報道でありました。
果たして当日は参加者が集まるだろうかと心配をしておりました。
幸いにも当日は雪の積雪がなく手作り味噌教室の開始時間は午後2時から開始し、2人の欠席者(当日の教材を送る)があったもの手づくり味噌教室は開かれました。
平成2年2月に日本味噌株式会社へJASS手づくり味噌教室が参加してから10年目を迎えました。
その節目にJASS「手づくり味噌教室」紹介記事として雑誌「どきどき」に載せるためモデルさんが味噌を作りに挑戦するということで写真を撮ることになりました。
記者はJASS参加者に味噌づくりの感想を聞いておりました。
これは日本味噌社長のご好意によって実現できたものです。
さらに、社長自ら味噌教室の講師を行い、初心者に懇切丁寧に指導してくれました。
お味噌を完成させてから、会社から美味しいみそ汁と漬物をいただきました。
最後にJASS参加者とモデルさん、社長を囲み記念写真を撮りました。
(運営委員 伊藤照男 記す)
●手造り味噌教室参加者荒木さんからの感想文を載せます●
JASSのイベント“手作り味噌教室“に参加して 2018年2月5日 荒木二夫
横浜駅西口から市営バスに揺られて30分、天屋バス停に着くと世話人・伊藤さんがJASSの旗を持って出迎えて下さっていた。徒歩2分、日本味噌(株)横浜工場の3階の会場にはすでにかなりの受講生が待機しておられる。
急いでエプロンを着けバンダナで白髪頭を覆い、丁寧に手洗いをして準備完了。本日はJASS会員の他にネットで応募された方の参加もあり総勢30人ほど、男女比は4:6で全体の約3分のⅠは初めての参加とのこと。
本日、いつもの専任講師がインフルエンザで欠勤となったとかで、解説、実技指導はなんと田中社長が直接担当される。色白のイケメンでバリトンの声が静かに語り掛ける。初めに、味噌全般について、米味噌・麦味噌・豆味噌、赤味噌・白味噌等の種類・特長と地域分布などの解説があった。そしていよいよ実地の味噌作りの開始である。
まずは、すでに蒸し煮された大豆2.4kgをつぶす作業だ。3-4回に小分けてボウルに移しマッシャーでつぶす。材料の蒸大豆は柔らかいが無傷の豆が残らないよう目配りしながらつぶすので心身ともにかなり疲れる作業である。腕力のみでは疲れるので体重を使うと楽ですよと注意される。つぶした豆は大きなポリ容器に移し入れ次の分をつぶす。
全ての豆をつぶし終えたら、蒸大豆の入っていた小さめのポリ容器の水分をよく拭き取り、ここに麹1.26kgと塩0.5kgを混ぜあわせ、“塩切麹”を作る。さあこれからが味噌作りの本番だ。この塩切麹をつぶし大豆の入っている大きいポリ容器に入れ、大豆の塊をほぐしながら麹と豆がむらなくまじりあうよう丁寧に混ぜ込む。
さらに豆の煮汁40mlと“種味噌”50gの混合汁を加え均等に混ぜる。この種味噌を加えるのが味噌作りの“ミソ”で、有効な微生物を含んでおり、発酵を促進するという。混合がすんだら塩切麹で使用したポリ容器に詰める“仕込み”作業だ。内部に空気があると好気性微生物により異常発酵するので、隙間ができないように詰める必要がある。そのコツは、野球ボール大の味噌球を作り、容器の隅の方から押し込んで空気を抜きながら手の甲で押詰めるのだ。ここで手抜きしては良い味噌に仕上がらない。
詰め終わったら表面を平らにし、雑菌予防のため少量の塩を表面と隅に振りかけてポリシーとを密着し押蓋を乗せる。そして上蓋をしさらに全体にビニール袋を被せて本日の作業は終了となった。お疲れ様とねぎらいの声とともに工場自慢の味噌汁ときゅうりの漬物がサービスされた。ご飯があればお代わりしたい位美味しい。最後に、社長、世話人を中心にJASS参加者で記念撮影。作品は、宅配便で自宅に届けて頂くことになる(2日後の2月4日に届いた)。
自宅では、押蓋の上に2.5kgの重しを乗せて冷暗所に保存し、1・-2ケ月後、容器内の表面に水が上がってきた頃に、味噌を混合しなおす“切り返し”作業を行い、重しを半分に軽くする。その後は、月一回くらいの頻度で切り返しを行い、半年過ぎから食べられる。
この教室には、5回目の参加となる。手作業が中心となるので、参加する前には手指に傷がつかないように刃物を扱い、小指をかまれたりしないよう注意する必要がある。出来上がった手前味噌はとても美味しい。この教室は受付から宅配便の伝票まで全て世話人が手配して下さるので本人は作業に専念すればよい。また来年も参加したいと楽しみにしている。
以上
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