2018年02月08日(木)開催。参加者15名。 (企画・鈴木順運営委員)
JASSの皆さんにはあまり関係がないのかもしれませんが、日本の貧困問題について話を聞いてきました。
講師は中日新聞編集委員の白井康彦さん。白井さんは、生活部というセクションで特に貧困問題について長年取材を続けてこられた方です。
あまり新聞などでは、取り上げられませんが、「年金プア」。つまり年金をもらっているが、その額は少なく、カツカツの生活を余儀なくされている人々。時には、体調を崩しても、お金がかかるというので、病院にも行かず手遅れで亡くなる人。あるいは孤独死する人等々。
表に現れない所で進む貧困問題。特に国民年金だけの受給者に顕著に表れている事象といえますが、これをどう救済していくのか、社会全体でもう少し真剣に考え、取り組んでいく必要があるのではないか。
これからますます貧富の差が出てくるであろう社会構造を何とかしなければいけないのではないか、白井さんはかなりその将来を危惧しているようでした。
参加者の関心も高く、予定の時間を大きく超えて質問が飛び交いました。
今は安泰の人も、これから長く長く続く老後を考えたときに、それなりの計画と覚悟が必要という事を実感した講演でした。
(文、写真 井ノ口繁一運営委員)
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