今、首都圏で注目されている大江戸歴史散策研究会の瓜生先生に3回シリーズで、講演をお願いしました。今回が第一回目です。
江戸時代中期から後期にかけて、幕府・朝廷・庶民の3方面から大きな変化が生まれ、江戸幕府崩壊に3つが共に連動し絡み合いながら徳川終末を迎えたのが、瓜生先生の結論でその根拠として
①庶民の変化(国学の普及によるナショナリズムの台頭が幕末の討幕に結び付いた)
②朝廷の変化(朝廷に対して絶対的な立場の幕府に陰りが生まれ朝廷が幕府に意見する土壌が出来、統制が益々緩んでいく一方朝廷は権威回復を着々と進めた)
③幕府の変化(外国からの圧力・徳川御三家の水戸と尾張の離反・老中首座の阿部正弘の功罪・15代将軍徳川慶喜の判断ミス)
講演の中で、教科書で学んだ記憶のない事件や言葉が時々出て博識になった感じです。例を挙げれば、宝暦事件・尊号一件 紫衣事件・遺勅・戊午の密勅・延臣八十八卿列参事件・一会桑体制など。
うんちくでは、光圀公の大借金。上様の名称は徳川慶喜が最初。
錦の御旗は長州が広島で作らせた。平田篤胤が廃仏毀釈を勧めた。
日本沿海に一時ロシアが来なくなったのはナポレオンのせい。
アメリカが一時来なくなったのは南北戦争のせい。
黒船は黒い船でなく蒸気の黒い煙から呼んだ名称。他多数。
講演時間後の会場内から、鋭い質問もあり次回の宿題になりました。
{講演後の感想・あれこれ}
* 斬新な切口で、学校で習った教科書と違い大変面白かった(埼玉・男性)
* 新刊本を出されたら、どうですか? 買います (横浜・男性)
* 綿密な調査に裏付けされた講演、次回も楽しみです (世田谷・男性)
<今後の講演情報>
イベントNO197 11/12 歴史面白ゼミナール②百万都市・大江戸誕生秘話
NO306 12/7 〃 ③大奥と将軍をめぐる事件簿
NO360 12/22 「医学講座」もう便秘とサヨナラしませんか?
冬号 1/11 話題のセミナー 人工知能AIって何だ?
1/22 埋蔵金は実在する?伝説を分析して真実に迫る!
2/20 世界最高峰の幕末市街地図・江戸切絵図の解説
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