開催日:2019年3月23日 参加16名
1000年以上の歴史を誇る「せともののまち」陶都・瀬戸の歴史散歩をしました。
特に、洞町の「窯垣の小路」は、昭和初期までの窯出し後の廃棄材を積み上げて作った塀や石垣の呼称で、全国でも瀬戸でしか見られない景色です。 窯垣をつないだ約400mの細く曲がりくねった坂の多い路地が 「窯垣の 小径」。その昔は陶磁器を運ぶメインストリートで、現在でも窯屋さんの邸宅が建ち並び、かつての陶器職人さん達の往来をしのんだり、 大八車が通った道を、当日は瀬戸市観光協会ガイドさんとゆっくり散策しました。
『窯垣とは、登り窯や石炭窯などでやきものを焼くときに使われたエンゴロや棚板、
ツク(円筒形の棚板を四本で支えるもの)といった大量の「窯道具」の廃材を、当時の職人たちが、やきものづくりの合間に、土圧に耐える頑丈な構造に作り上げた垣根、土止め、建物の基礎のことを指します』
江戸時代より、窯だしごとに排出される大量の「廃道具」は次々と民家にて廃物利用され、現在の瀬戸の歴史遺産として受け継がれています。
『宝山寺』は今から700年前に建長4(1252)年に創建。一度火災焼失後、寛永10(1633)年に再建され曹洞宗のお寺です。千手千眼観音菩薩像・陶質十六羅漢塑像と本堂の新旧200枚の天井画が有名です。
コース:名鉄「尾張瀬戸駅」⇒「瀬戸蔵」⇒「窯垣の小路資料館」⇒洞本業窯⇒『宝山寺』⇒銀座通りー「もやいや名物瀬戸豚食事」⇒「新世紀工芸館・喫茶」⇒「解散」
☆工芸館喫茶では、現在の若手陶工の制作 した珈琲カップを 選んで珈琲タイムを過ごしました。
瀬戸市観光協会では、陶祖めぐり、瀬戸の雛巡り等 数コースを10名規模でボランティアガイドさんを予約することも出来ます。是非お尋ねください。
(文と写真 伊島吉哲)
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