イベント報告

JASSで行われたイベント活動を参加者・運営委員の方にリポートしていただきました。
楽しく充実したイベントの様子をご覧下さい。
2019年10月30日掲載 イベント実施報告一覧へ戻る

3212 「奥の細道」芭蕉と曽良は幕府の密偵だった?

参加者 24名 会場:旭化成ホームズ横浜北支店

講師の著作本
 

講師の戸恒様

俳句観について
Q&Aタイム
  2/27読売新聞掲載
   
   
講師の戸恒東人様は、大蔵省(現財務省)造幣局長を退官後、
様々な企業の監査役や特別顧問を歴任し

現在俳人として活躍中です。
「知的探求講座」の第一回目の講演を、お願いしました。

講演の前に自己紹介(略歴)と、ご自身の俳句観についての解説がありました。

講演内容は以下の通りです。(抜粋)

A~謎の人物 曾良について
1.生い立ちと長島藩仕官まで。 
2.江戸に出て芭蕉の門人となる。
3.「奥の細道」の旅の随行と芭蕉の死。 
4.曾良は、九州巡見使随員に任命され壱岐で死去。 
5.榛名山中の謎の老人。 

B~曾良密偵説がささやかれる背景
1.曾良旅日記の詳細な記録 
2.僧侶の風体で旅に出たこと。
3.「奥の細道」の旅で、3ヶ所で芭蕉と行動を共にしなかったこと。
4.後年、幕府巡見使として北九州を巡察したこと。
5.何処で亡くなったか不明なこと。

C~何を探索したのか?  
1.仙台藩の動向 
2.金沢藩の動向 
3.諸藩の動向(黒羽・鶴岡・村上藩)
4.経済情勢、米相場 通貨相場(金一分が何文か)等。

D~探索命令者。報告と報奨金
1.命令者は井伊直該(なおもり)<日光造修惣奉行・三代目彦根藩主>という説。
2.費用及び報奨金は、幕府から後に交付。「奥の細道は」170万円の旅だった!

   
     
   (運営委員  北 健二 記す)          イベント実施報告一覧へ戻る