イベント報告

JASSで行われたイベント活動を参加者・運営委員の方にリポートしていただきました。
楽しく充実したイベントの様子をご覧下さい。
2016年04月13日掲載 イベント実施報告一覧へ戻る

2038 四日市万古焼陶芸体験&海蔵川桜並木ウオーク

 
2016年04月08日(金)開催。      (企画 : 内田秀運営委員)


●参加者からのメッセージ● (岸田匡弘会員)

四日市のばんこの里会館で万古焼陶芸体験をしました。そして花見。

18世紀に桑名の豪商沼波弄山が創始したという萬古焼きは伝統工芸品に指定されており、四日市市の代表的な地場産業。市内陶栄町の萬古神社の向かいにあるばんこの里では陶芸教室を開いており、これに参加させてもらった。

萬古焼きは陶器と磁器の中間の性質を持っており、耐熱性に優れ、紫泥の急須や土鍋(国内シェア80%)が有名(常滑は朱泥)。今回はろくろで湯呑に成型、乾燥したものの表面を彫って絵付けをする体験教室であった。

まずは自分の好みのデザインを鉛筆で湯呑の表面に描いた。間違えても消しゴムは使わず重ね書きで修正して、と先生の指導。鉛筆の芯は焼くと炭酸ガスに変わるので残らないからである。この下絵に沿って小道具で輪郭部分を削れば湯呑の表面に絵が彫り込まれる。

私は今年から始めたグラウンドゴルフの絵を彫り込んだ。丸い球の曲線がいびつになったがそれもまた一つの味わい。これを高温の炉で焼きあげて1か月後に送ってくれるとのこと。彫る時は薄いグレーの湯のみだが、焼かれると紫に変色するという。仕上がりが楽しみである。

陶芸教室が終わると2階でランチ。食卓の上には色とりどりの萬古焼きの土鍋が陳列されていた。炙った鶏のランチもおいしかったが、紫泥の土鍋で炊いたご飯は格別おいしく、毎食の節食方針をこのときは中断してお替りをした。ご馳走様でした。

ばんこの里から海蔵川まで徒歩移動。昨日の強い風雨にもかかわらず桜の花はまだしっかりと残っていた。このイベントが運営委員としての初体験の内田さんも今年の暖冬に花が持ちこたえるかどうか大変心配されたようであったが、花は徳俵で懸命に粘ってくれたようだ。大勢の人たちが賑わう海蔵川の桜の土手を一里塚まで移動。今年最後のすてきな花見をありがとう。

最後は土手から阿倉川駅へ移動。80歳の体験参加の方も軽い足取りで坂道を上った。昔は多くの煙突が並んだという萬古町もいまではすっかり住宅街。変わりましたね、と元四日市ボランティアガイドの内田さん。でも萬古焼きの名は弄山が「萬古不易」の銘を用いたからだという。良いものはいつまでも変わらないんです。送られてくる萬古焼きの湯呑がそれを示してくれるでしょう。再見。

                       (文と写真 岸田匡弘会員)


絵付け教室
絵付け実習
ランチ風景

 
  海蔵川の桜並木
 
万古の里会館の前で
 
   (会員 岸田匡弘 記す)      イベント実施報告一覧へ戻る