2017年01月13日(金)開催。参加者17名。 (企画・原田雅治運営委員)
最近、日本の北から南まで、震度4以上の地震が頻繁に発生していますが、この東海地方だけは気持ちが悪いほど静かです。
そこで今回は、巨大地震が起きた時の状況などについて話を聞きました。
講師は中部地方整備局の防災対策官の中西健氏。
主に東日本大震災の際の倒壊家屋の状況。逃げる際の心得。避難場所での問題点等を中心に話していただきました。よく聞く話ですが、他人を助けるより、自分が助かること。冷たいようですが、これが生き延びる道であるという話が印象に残りました。
参加された中部のサポーターの岸田さんから感想文が寄せられましたので、一部を掲載させていただきます。
(写真と文 井ノ口繁一運営委員)
●中部サポーター・岸田様からの感想文●
私は地域老人会の役員をしていますが、その立場から感想を述べたいと思います。
超高齢社会における多数の高齢者が地域住民との接触が大変薄く、しかもそのことを問題とは認識しないので老人会にも加入せずにいるために、老人会の組織率が低く、老人会が
その機能を十分に発揮できないでいるという問題があります。組織率アップの視点から見てお話は参考になりましたし、次のような点も興味のある点でした。
・過去の周期的な大地震の歴史に照らしてみて、異常に長い無地震が続いており、そう遠くない時期に東海地区で大型地震が起きるかもしれないということは、高齢者といえども生前に大型地震に遭遇する確率は低くはない。(他人ごとではない)
・阪神・淡路大震災においては倒壊家屋の下から救助された人の割合は、自力で脱出したのが35%。家族に助けられたのが32%。友人や隣人に助けられたのが28%。救助隊に助けられたのは3%。自力脱出が困難な高齢者や、家族がいない高齢者には厳しい数字ですが、それだけに地域住民との日頃からの強い接触が極めて重要と思われる。
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