イベント報告

JASSで行われたイベント活動を参加者・運営委員の方にリポートしていただきました。
楽しく充実したイベントの様子をご覧下さい。
2017年04月12日掲載 イベント実施報告一覧へ戻る

2342 珍しい電車でのんびりミニ列車旅と天然温泉

2017年04月07日(金)開催。参加者10名。     (企画・内田秀運営委員)


国内に3カ所しかないナローゲージ電車の旅(内田運営委員 企画)に参加しました。

線路の幅(ゲージ)には各国にいろいろな歴史があるが、国際標準軌は1435mmとなっており、日本ではJR新幹線や近鉄が採用している。それ以前からあるJRの在来線は軌間1067mmしかなく狭軌とよばれている。ところがこれよりさらに一段と狭い762mmのナローゲージが三重県北部の三岐(さんぎ)鉄道(株)・北勢線に存在する(写真1)。

JR、近鉄桑名駅に隣接する西桑名駅から北西部終点の阿下喜(あげき)駅まで、員弁(いなべ)川の北東側(左岸)の20kmを一駅毎に止まりながら1時間かけて走るのどかな鉄道である。西桑名駅南の陸橋から駅側を見下ろすと左から広軌の近鉄・名古屋線、狭軌のJR・関西本線、超ナローゲージの三岐鉄・北勢線が並んで見える(写真2)。

3両編成の1両をJASSの10名が貸切に近い形で西桑名から阿下喜まで利用させていただいた。沿線に桑名工業高校もあり、登下校時間帯には込み合うという。車両幅は軌間に比べてずっと広いが、それでも座席にゆったりと座ると向かい合う乗客の足が接する程になり、他の乗客の車内移動ができなくなる。さすがは超ナロー(写真3)。しかし、車両の片側に偏って座ってはならないという規制はない。

阿下喜駅にはさらに一段と小ぶりな軽便鉄道時代の電車が陳列されており(写真4)、その横にある軽便鉄道博物館は4月は2回オープンだという。ミニSLの軌道もあるので、子供連れには人気があるかも。駅近くの員弁川堤防には桜並木があり、まだ満開には至らぬが小雨の中を散策し、淡い色を楽しませていただいた。(写真5)

また駅の近くには、川とは反対側に天然温泉の阿下喜温泉あじさいの里・まちの駅(みちの駅ではない。写真7)があり、ゆったりと食事とお風呂を頂いた。浴場は温泉ホテル並みの広さであり、露天風呂やサウナもある(タオル持参)。広くてうす暗いおやすみ処には大きくてクッションの良いリクライニングシートがあり、風呂上りに横になるとぐっすり眠れた(写真6)。 それなのに帰りの電車の中でまた眠りこけてしまった。帰りの1時間は長いなあ。 

                     (文と写真 岸田匡弘会員)

(写真1)ナローゲージ北勢線
(写真2)3種の軌間の線路が並列


(写真3)ナローゲージの電車内
(写真4)超小型の軽便鉄道車両


(写真6)おやすみ処
(写真5)員弁川桜並木
(写真7)あじさいの里で集合写真
     
   (会員 岸田匡弘様 記す)      イベント実施報告一覧へ戻る