3415 中部事務局30周年記念イベント

3415 中部事務局30周年記念イベント

2024年1月17日

中部事務局30周年記念イベント ~宗次德二氏講演記録~

JASS中部事務局

JASS設立30周年を記念し、中部事務局では記念イベントを計画してまいりましたが、新型コロナウイル禍の為、計画通りの開催には至りませんでした。そのような状況の中で、これまでにもお付き合い頂いている宗次ホール様のご協力により、幾つかのイベント開催が実現できたことに心から感謝申し上げます。
 
昨年8月24日には入念な感染対策を実施し「JASS30周年記念特別講演とコンサート」を開催しました。第二部の「フライングドクター コンサート」に先立ち、第一部では宗次ホール代表の宗次德二様から波乱万丈な人生体験談を織り交ぜた、心に響く貴重なお話しを承りました。 以下にご紹介いたします。


皆様、初めまして。おはようございます。
昨今の名古屋は、猛暑続きで本日は、36度の予報です。何より、まさかまさかの事態によってオリンピックも延期され、本当に予測しがたい状況となりました。本日も皆様にはマスクを着用頂いておりますが、私は透明な衝立のおかげで着用せずにお話しさせていただいています。


改めまして、本日は、JASS様30周年、誠におめでとうございます。
JASSクラブ様には、良くホールをご利用いただいておりますが、皆様がこうした企画に元気よく参加できるということは、気力や経済的余裕等揃わなければご参加いただけないわけですから、このような状況下でご来場いただけることは、ホールとしても本当にありがたいことと感謝しております。
さて、皆様がこちらにお越しになる折に、気付かれたかと思いますが…広小路通り沿いのお花。私が植えたお花です。毎朝3時55分に起き、今日は朝の5時から水まきを致しました。地下鉄の12番出口から、広小路の東新町交差点までの412mです。私にとっては、このお花の世話や清掃が唯一の健康法と言えます。ココイチの経営を離れてからは、自分の好きなことをしながら過ごせる日々も、本当に幸せなことと感謝しています。


ココイチ経営時代から転身しホール運営に至っても、自分なりの信念でここまでやってまいりました。何事も一生懸命やる。例えば、朝は3時55分に起きると決めたら、365日起きる。掃除や花の世話も、毎日行う。天気や体調など関係ありません。もう自分との戦いですよね。たとえ、今日辞めても誰に迷惑をかけるわけではありませんが、それでも決めたら、何が何でもやり続ける。理由をつけて辞めたくないです。この活動は、地域にお世話になっているから、これぐらいはさせて頂こうという気持ちから行っているからです。皆様はすでにご存じかもしれませんが、私の幼少期は、ちょっとしたドラマのようでした。私生児として生まれ、3歳の時、当時裕福だった養父母に引き取られました。養父のギャンブル狂いによって、たちまち破産。岡山へ家族で夜逃げをします。極貧生活が15歳の中学3年まで続きます。電気のある生活はできませんでした。そのような中、養父が癌で亡くなり、高校に入る直前から養母との生活が始まります。このころから、電気がともり、中古のテレビも家に置かれました。そのころ友人から購入したテープレコーダーに録音したくて、収録した曲がきっかけで、クラシックを聴くようになりました。ココイチを引退して、好きだったクラシックを聴くようになり、心優しくなるクラシックを広めようと思い、経営者や有識者の皆様を招きホームコンサートを始めました。数年続けた後に、よりアクセスのよい名古屋市内でホームコンサート会場用の土地を探していたら、この地でホールを建てることになりました。本当に行き当たりばったりのようですが、クラシック音楽を広めたい、演奏家に演奏の場を提供したいという思い一心でした。
今はまだ、制約のある中でのコンサート開催ですが、CDやDVDで聞く演奏より、やはり生で聞く演奏は比較にならないくらい心が満足し体が元気になるような気がします。
本日の演奏会は鍵盤ハーモニカです。その後は美味しい昼食をお楽しみください。
ご清聴、ありがとうございました。


宗次氏

また、記念イベントの締めとして1月28日には「JASS30周年記念中部楽しい新年会」を 同じく宗次ホール様のご協力を頂き開催することができました。

当初の企画では、第一部「津軽三味線の響き~津軽の心~」、第二部「懐石料理を楽しむ 」を予定していましたが、安全面を考慮し第二部を中止しましたが、参加者の皆さんには 躍動感溢れる津軽三味線の音色にご満足いただけたことと思います。

三味線コンサート

 何れも新型コロナウイルス禍におけるイベント開催の成功事例としてご紹介いたします。
 なお、宗次德二様のイエロー・エンジェル活動を以下にご紹介します。

  ・イエロー・エンジェル活動について

   (運営委員 伊島 吉哲 記す)